1月31日の神戸新聞一面で、「虐待情報共有 神戸市も参加 兵庫県警と児童相談所リアルタイム」で、と報道されました。
2023年9月21日の神戸市会令和5年第3回定例市会(9月議会)の2023年度決算代表質疑で会派を代表して質疑しました(以下に質疑の映像と質疑文を掲載)児童虐待事案に関する対策についての案件が、神戸市こども家庭センター(児童相談所)で受理した児童虐待相談をリアルタイムで兵庫県警と共有するシステムを導入する方針を決めた。と、今回の令和7年度予算に関連経費が計上され、システム整備に着手する方向で検討するとの報道がありました。令和7年度の神戸市予算(案)の提示がある前に、ましてや議会で予算(案)の承認もされていない段階で、マスコミに流れるのはどうかと思います。執行部と児童虐待事案に関する対策について質疑をし、児童虐待相談をリアルタイムで兵庫県警と共有するシステムを早期に導入するよう質疑・要望したことで、兵庫県警の早期介入ができるようになれば、西区の男児虐待死事件の様な悲惨な事件が未然に防げることになるのかも・・、事態の深刻化の防止につながるのでないかと早期導入になり喜んでいます。
◯副市長(小原一徳君) 私のほうから、児童虐待案件のリアルタイムでの警察との情報共有について御答弁申し上げます。
現在、こども家庭センターが児童虐待の通告などを受けた事案につきましては、兵庫県警察との連携協定に基づき、原則として全件について、定期的にセンターから県警に対して情報提供を行っているところでございます。
そのうち、特に悪質な事案や緊急対応が必要な事案につきましては、こども家庭センターから即時に県警本部、または管轄の警察署への情報提供を行った上で連携して対応に当たっているところでございます。
この8月30日に兵庫県が児童虐待事案に係る児童相談所と警察のリアルタイム情報共有システムを令和6年秋頃をめどに構築すると発表されており、神戸市や明石市も参加可能なシステムとなる見込みであるとお聞きしております。
議員が御指摘いただきましたとおり、同様のシステムにつきましては、埼玉県において既に導入されており、また、神奈川県でも導入を進めているため、兵庫県が全国で3番目の導入となる予定でございます。
神戸市といたしましても、警察との緊密な連携・情報共有は非常に重要であると考えておりまして、今後、兵庫県のシステム参加に向け、情報の共有範囲、また導入費用等について、兵庫県の状況もお聞きしながら、課題等を整理した上で検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
現在、こども家庭センターが児童虐待の通告などを受けた事案につきましては、兵庫県警察との連携協定に基づき、原則として全件について、定期的にセンターから県警に対して情報提供を行っているところでございます。
そのうち、特に悪質な事案や緊急対応が必要な事案につきましては、こども家庭センターから即時に県警本部、または管轄の警察署への情報提供を行った上で連携して対応に当たっているところでございます。
この8月30日に兵庫県が児童虐待事案に係る児童相談所と警察のリアルタイム情報共有システムを令和6年秋頃をめどに構築すると発表されており、神戸市や明石市も参加可能なシステムとなる見込みであるとお聞きしております。
議員が御指摘いただきましたとおり、同様のシステムにつきましては、埼玉県において既に導入されており、また、神奈川県でも導入を進めているため、兵庫県が全国で3番目の導入となる予定でございます。
神戸市といたしましても、警察との緊密な連携・情報共有は非常に重要であると考えておりまして、今後、兵庫県のシステム参加に向け、情報の共有範囲、また導入費用等について、兵庫県の状況もお聞きしながら、課題等を整理した上で検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
◯52番(大井としひろ君)
児童虐待事案について再質問いたします。
令和元年9月に文教こども委員会の行政調査で埼玉県庁にお伺いして、児童相談所と県警との児童虐待情報の全件共有について調査をいたしました。
埼玉県、さいたま市及び埼玉県警で3者協定を締結され、県の管轄する児童相談所が警察以外から受理した虐待通告全件について県が基本情報、児童氏名、住所、生年月日、虐待種別、保護者氏名等の一覧を作成し、県警本部と取り組み、県は毎月データを更新し、県警本部は必要に応じてデータを閲覧、各警察署は県警本部に電話で照会でき、さらに、現場の警察官がより早期に虐待情報を確認できるよう、県内の児童相談所と警察署を直接つなぐ専用ネットワークを近く運用開始すると当時おっしゃっておられました。児童相談所と警察署がリアルタイムで一時保護や兄弟の有無、安全確認状況等を含む詳細情報を直接確認できる仕組みは全国初と、4年前に埼玉県でお聞きしました。活用事例として、母親の内縁の夫から日常的に暴言や暴力を振るわれていた兄弟のケースが紹介され、家出した姉を保護した際、警察には全く情報がなく、通常であればそのまま家に帰す事例であったが、児童相談所の情報で内縁の夫からの身体的虐待歴を確認し、児童相談所に対して兄弟の一時保護を求めて身柄付通告を行い、内縁の夫は暴行の被疑者として逮捕されました。児童相談所との情報共有により過去歴が確認でき、役立っているとのことでありました。
神戸市でもこの仕組みが早期に構築できていれば、今回の事件も防げたのではないかと思っております。このことについて御見解をお伺いしたいと思います。
児童虐待事案について再質問いたします。
令和元年9月に文教こども委員会の行政調査で埼玉県庁にお伺いして、児童相談所と県警との児童虐待情報の全件共有について調査をいたしました。
埼玉県、さいたま市及び埼玉県警で3者協定を締結され、県の管轄する児童相談所が警察以外から受理した虐待通告全件について県が基本情報、児童氏名、住所、生年月日、虐待種別、保護者氏名等の一覧を作成し、県警本部と取り組み、県は毎月データを更新し、県警本部は必要に応じてデータを閲覧、各警察署は県警本部に電話で照会でき、さらに、現場の警察官がより早期に虐待情報を確認できるよう、県内の児童相談所と警察署を直接つなぐ専用ネットワークを近く運用開始すると当時おっしゃっておられました。児童相談所と警察署がリアルタイムで一時保護や兄弟の有無、安全確認状況等を含む詳細情報を直接確認できる仕組みは全国初と、4年前に埼玉県でお聞きしました。活用事例として、母親の内縁の夫から日常的に暴言や暴力を振るわれていた兄弟のケースが紹介され、家出した姉を保護した際、警察には全く情報がなく、通常であればそのまま家に帰す事例であったが、児童相談所の情報で内縁の夫からの身体的虐待歴を確認し、児童相談所に対して兄弟の一時保護を求めて身柄付通告を行い、内縁の夫は暴行の被疑者として逮捕されました。児童相談所との情報共有により過去歴が確認でき、役立っているとのことでありました。
神戸市でもこの仕組みが早期に構築できていれば、今回の事件も防げたのではないかと思っております。このことについて御見解をお伺いしたいと思います。
◯副市長(小原一徳君) 御紹介いただきました埼玉県の児童虐待情報共有システム、これにつきましては、御紹介いただきましたとおり、県内の児童相談所と県内の警察署を結ぶネットワークシステムでございまして、リアルタイムで児童虐待通告情報が更新され、常時警察のほうで閲覧が可能となるもので、これは令和2年の1月27日から運用されているということで、ちょっと年代的には、4年前とおっしゃいましたが、それ以降の運用となっております。このシステムにつきまして、さいたま市が令和2年の6月1日から参加して、現在、リアルタイムの情報共有を行っているところでございます。
先ほど申し上げましたとおり、兵庫県のほうにおいても、来年度に向けてリアルタイムの情報共有の仕組みを立ち上げるということでございますので、神戸市としても、それの参画に向けて協議を進めていきたいと考えているところでございます。
このシステムの導入効果という観点からしますと、兵庫県のほうからは、児童相談所から県警に情報共有される内容だけで県警が即時に出動や捜査を行うものではないということ、また、児童相談所や区から援助要請を求めた場合や110番通報があった場合に、虐待歴などの情報共有された内容を参考に捜査・対応を行う、このような対応となっていると聞いております。埼玉県のほうのシステムについてもほぼ同様の内容と聞いておりまして、両県のリアルタイムの情報共有システムにつきましては、過去の虐待歴を警察の対応に役立てる、こういった仕組みになっている──システムになっているところでございます。
そうした意味において、今回の西区の事案については、過去の虐待歴がなかったため、リアルタイム情報共有システムが導入されていたとしても、必ずしも防げたかどうかという部分については、そうは言い切れないのではないかと考えておりますが、いずれにいたしましても、神戸市といたしましても、警察とのリアルタイムの情報共有につきましては非常に重要であると考えておりますので、兵庫県のシステム参加に向けて、情報の共有範囲や導入費用について、県の状況も聞きながら課題を整理した上で検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
先ほど申し上げましたとおり、兵庫県のほうにおいても、来年度に向けてリアルタイムの情報共有の仕組みを立ち上げるということでございますので、神戸市としても、それの参画に向けて協議を進めていきたいと考えているところでございます。
このシステムの導入効果という観点からしますと、兵庫県のほうからは、児童相談所から県警に情報共有される内容だけで県警が即時に出動や捜査を行うものではないということ、また、児童相談所や区から援助要請を求めた場合や110番通報があった場合に、虐待歴などの情報共有された内容を参考に捜査・対応を行う、このような対応となっていると聞いております。埼玉県のほうのシステムについてもほぼ同様の内容と聞いておりまして、両県のリアルタイムの情報共有システムにつきましては、過去の虐待歴を警察の対応に役立てる、こういった仕組みになっている──システムになっているところでございます。
そうした意味において、今回の西区の事案については、過去の虐待歴がなかったため、リアルタイム情報共有システムが導入されていたとしても、必ずしも防げたかどうかという部分については、そうは言い切れないのではないかと考えておりますが、いずれにいたしましても、神戸市といたしましても、警察とのリアルタイムの情報共有につきましては非常に重要であると考えておりますので、兵庫県のシステム参加に向けて、情報の共有範囲や導入費用について、県の状況も聞きながら課題を整理した上で検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上
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